IKEAの家具が引っ越し業者に嫌われてる!?
同じ日に、複数の方から「IKEAの家具は引っ越し業者から嫌われているっていう記事を読んだのだけど、本当なの?」というメールをいただきました。
これはびっくりですよね。
IKEA家具を使っている、またはこれから使いたいと思っている方は知っておきたい情報です。
これは、直接引っ越し業者に聞くのがいちばんです。
ということで、実際に聞いてみました。
引っ越し業者に聞いてみた。
いくつかの引っ越し業者をピックアップし、コールセンターで聞いてみました。
質問内容(各社共通)
IKEAの家具があるのですが、引っ越しの対応をしていただくことは可能ですか?
他、回答の内容に応じて、それぞれいくつか質問をして聞いてみました。
アリさんマークの引越社
公式ホームページhttp://www.2626.co.jp
★回答はこちら。
イケア家具は、1度組み立てたものを分解をしてしまうと、再度組み立てをするとき、まったく同じように組み立てられる補償ができないので、取り扱いは難しいです。
ただ、あらかじめお客様のほうで解体しておいたり、分解せずに搬出できる商品は運搬可能です。
また、他社の家具についても、簡単な分解・組み立ての場合は取り扱いはできます。
(例:上下に重ねてあるだけ、4点止めなど)
しかし、1つの家具に、20〜30箇所ネジが使われている場合や、木ネジが使用されている場合などは、他社の家具であっても取り扱いはできません。
★感想
イケア家具だけではなく、いちばん最後にあるように、他社の家具でもネジ止めの多いものはきびしいようです。
日本通運
公式ホームページhttp://www.nittsu.co.jp/hikkoshi/
★回答はこちら。
見積り等については、原則として、各地区担当事務所から営業担当が自宅を訪問し、現場を調査した上で決定します。
ただ、日通としてもイケア家具については、分解後の再度組み立てに完全な補償はできないため、取り扱いすることは難しいとのこと。
また、解体済みのイケア家具についても、現場調査を行った上でお断りするものもあるとのこと。
★感想
解体していても現地調査でダメな場合があるというのは、おそらく、イケア家具は他社の家具に比べ、重いというデメリットがあります。
家具の大きさや重さがネックになっているのかもしれませんね。
ヤマトホームコンビニエンス
公式ホームページhttp://www.008008.jp
★回答はこちら。
イケア家具にかぎらず、引越しが可能か不可能かについては、ご自宅の訪問時に分解の可否・有無を判断しています。
分解が可能であれば、取り扱いは可能です。
逆に分解が難しいようであれば、取り扱いをお断りさせていただいています。
★感想
ヤマトは転勤時に利用しましたが、とても良かったです。
今回の取材では、イケア家具にかぎらず、分解できるものはするし、できないものがあれば断るといったスタンスでした。
わが家ではおおきな食器棚があったのですが、上下に分解して運べるような、簡単な分解・組み立ての家具はOKでした。
ヤマトの場合は、家具自体の分解の有無が焦点ですね。
サカイ引越しセンター
公式ホームページhttp://www.hikkoshi-sakai.co.jp
★回答はこちら。
イケア家具は、分解後の再組み立ての完全な補償ができないので、取り扱いは難しいです。
事前に分解しておいたものや、分解せずに搬出できる場合はイケア家具でも取り扱いは可能です。
また、家具の分解については、他社製品についても簡単な組み立て(上下に重ねてあるだけや4点止めなど)の場合は取り扱いできます。
(スタッフが工具を持参して対応。)
イケア家具、他社製品関わらず、分解・再組み立てが複雑な工程になっている家具については、お断りしています。
★感想
事前に分解してあれば搬出できるようなので、サカイスタッフ側でできないものは、じぶんで分解しておくといいですね。
アート引越センター
公式ホームページhttp://www.the0123.com
★回答はこちら。
イケアの家具であっても、分解の必要ない家具については運搬可能です。
また、イケア家具のように、アートスタッフで運搬が難しいものについては、提携している分解・組み立て専門業者に外注依頼するような形になっています。
作業料金(外注費)は商品に応じて異なります。
例)テーブル:2万円+税
食器棚:4万円
★感想
唯一、イケア家具(というわけではなく、大型家具の複雑な分解・組み立て)について、外注を使って対応しているのがアート引越センターでした。
外注で別料金が発生してしまいますが、諦めないで済みますね。
アートも利用したことがありますが、イケア家具の有無を聞かれることはありませんでしたが、地域や営業事務所によっては聞かれるときもあるようです。
イケア家具の特徴と、引越し時点で気をつけておきたいこと。
イケア家具の場合、持ち帰って組み立てる「DIY」が基本ということもあり、木ネジやネジ止めの箇所が多いのが現実です。
DIYによほど慣れていないと、組み立てる時点でゆがみが発生する可能性も否定できません。
(電動工具は必須です。)
本当に再組み立てに適していないのか気になったので、イケアスタッフさんに「再組み立ては可能なのか?」と聞いたところ、
分解・再組み立てをする場合は、木ネジが途中で折れてしまったり、ネジ穴が広がる、あるいはダボが外れないなどあり、分解や再組み立てには適していないので、事前にしっかり計画することをオススメしています。
との回答でした。
イケアには専門スタッフさんがたくさんいらっしゃるので、気になることがあれば、どんどん質問して聞いてみるといいですよ!
すごく丁寧に教えてくれますから^^
ちなみに、実際にわが家でイケア家具を解体・再組み立てした記事がこちらにあります。
IKEA家具は本当に解体後の再組み立てには適さないのか。大型書棚BILLY(ビリー)で実践してみた。
結果、BILLYは再組み立てができる家具でした!
わたし自身、イケア家具が大好きです。
実際に、テレビボードはイケア製です。
前面はフタが閉まるようになっています。
分解は不要だったので、毛布のようなものにくるんで搬出されました。
子ども用の学習デスクもイケアのミッケ。
こちらも問題なく、そのまま搬出です。
わたしが実際に使っておすすめしているイケアグッズのまとめ記事は、こちらに掲載していただいています!
月に1度はIKEAに通う主婦が厳選!イケアで買ってよかったおすすめ収納雑貨・小型家具まとめ|ノマド的節約術
イケア家具の引っ越しのまとめ
まとめてみると、
分解が不要なものは、イケア家具であってもOK!
ただし、イケアの大型家具の場合は、完全な形での再組み立ての補償ができないので、扱ってくれるところと、まったく扱わない業者がある。
そして、分解までしておけば搬出までできる業者がある。
ということですね!
完全な組み立てが補償できないということなので、もしかすると、完全に組み立てられなくてもいい、補償もしてもらわなくていい場合、対応してくれる引越し業者は出てくるかもしれません。
イケア家具はデザイン性の高さ、価格が手頃ということもあり人気です。
しかし、ほとんどすべての大型家具で組み立て用の部品がたくさん必要になってきます。
(工程自体は説明書があるので、悩むことは少ないですが。)
また、重いものも多いです
引越し業者さんも、重たいものは嫌がるかな〜とは思いますね。
これから買う予定の方は、重さ・大きさ・分解&再組み立ての必要性、また、組み立て後でも、玄関から搬出できるかどうかをしっかりチェックして購入を検討したほうが良いですね。
まだ今後も引っ越しの予定がある方は、イケアの大型家具(というより、他社であっても大型家具そのもの)の購入は控えておくのが無難です。
家具そのものの分解自体を請け負っていない引越し業者もあるかもしれません。
引っ越し業者にお願いするときは、しっかりとじぶんで問い合わせをし、どこまで対応してもらえるのかを相談・確認しておくことが大事ですね。
さてさて。
では、すでに大型のイケア家具があり、じぶんたちで分解しなければいけない状況になったときは、どうしたらよいのでしょうか・・・?
イケアには無料でパーツが置いてあります。
分解して運んでもらえるようになったのはいいけど、再度組み立てをするときに、パーツそのものがダメになっている可能性も捨て切れません。
そんなときは、イケアのスペアパーツコーナーに足を運んでみましょう!
これは、イケアの家具を買ったときに付属しているネジや部品などが置いてあるコーナーなんですが、壊れたりしたときに対応できる場所です。
パーツには6ケタの番号が割り振ってあります。
イケア家具を買うと、組み立て方をしめした図が書いてある紙が同封してあります。
その紙に、6ケタの数字とパーツのイラストがあるので、それを参照します。
パーツの番号が書いてあるので、イケア家具の組み立て方の説明書は、捨てずに残しておくといいですよ!
下の扉のなかにもたくさん置いてあります。
近くにイケアスタッフもいるので、相談してもいいかもしれません。
壊れてしまったパーツや、予備が欲しくなった場合は、スペアパーツコーナーで探して持って帰りましょう!
無料ですよ。
再組み立ての場合、ネジもネジ山が飛んでしまったりすることがありますよね。
プラスチック製の場合は、割れてしまうこともあるので予備を持っておきましょう。
ダボも各種そろっています。
木ネジの場合は山が飛びやすいですし、取り付け穴のほうも広がってしまったりするので、どんな家具であっても、再組み立てにそのまま使うのには向いていません。
木ネジは新しいものを準備します。
穴のほうは、パテで補修したり、木工用ボンドを流しこんだりして、しっかりと補強しましょうね!
イケア家具には特徴があります。
また、引っ越しには、たしかに適していないのかもしれません。
ですが、ここまで普及し、いろんな家庭で使われるようになってきているので、今後、引越し業者のほうでも対応できるところが出てくるとおもいます。
むしろ、イケア家具得意です!なんて業者も出てくるかもしれませんね。
イケア家具に限らず、分解が必要になる大型家具がある場合は、事前に現地調査でしっかり打ち合わせや相談をしておくようにしましょう。
そして、引っ越しを控えているなら、処分も大変になる大型家具を買うのではなく、モノの量を、既存の収納にあった物量に減らしていくことも考えてみてくださいね!
大型家具があるだけで、引っ越し料金はぐんぐん跳ね上がっていきますよ・・・。
実際に、モノを減らしたあとに、大型家具の処分に困ったわたしからの提案でした^^;