自宅ですぐにできる減災対策。全部の部屋をチェックして問題を改善していこう

寝室

大きな地震が起きるたびに、まず、部屋を確認するようにしています。

食器棚

わたしは、地震の少ない山口県で生まれ育ちました。
山口に住んでいた25年間のうち、震度3以上の地震にあったのは、わずか3回程度です。

いまは千葉県に住んでいますが、それを考えると、関東はやはり地震が多いです。

東日本大震災の震度5強が、これまで経験した地震の最高震度ですが、千葉に10年いて震度4以下の地震は、数え切れないほど経験しました。

しかし、ここ数年、地震が少ないと言われていた土地が揺れています。
以前、山口県でも震度5弱の地震が起きました。

日本全国、どこも揺れる可能性がある。
地震が少ない地域=大きな地震は起きない というセオリーは崩れ去ってしまいました。

地震が起きたとき、じぶんの家は安全なのだろうか?
ふと心配になりますよね。

自宅をチェックしていきましょう。

目次

自宅を総チェック。モノの重さ×高さから安全性を確認しよう

自宅を安全な場所にするためには、どこに危険が潜んでいるのか、見ていく必要があります。

キッチンに潜む危険

キッチンで地震に遭遇した場合は、とにかくその場から離れることが第一。

キッチン

震度7クラスになると、冷蔵庫が前に歩き出すと聞きました。
また倒れてくる危険性もありますよね。

わが家の場合、食器がむきだしなので飛んできそう。
すべて落下するでしょう。

電子レンジも大きく、場所は出入り口の近く。
脱出の妨げになるかもしれません。

出入り口近くに冷蔵庫を配置するタイプの間取りもありますよね。
これも入り口をふさぐ形になってしまう可能性があります。

家電の配置には気をつけたいところです。

リビングが背の高い家具に注意

食器棚、本棚、テレビボード。

テレビボード

高さのある家具はたおれてくる危険性があります。
壁にしっかり固定しましょう。

賃貸であれば固定ができないかもしれません。
その場合は、そもそも家具の高さを検討しなおす必要があります。

震度7くらいになると、テレビが飛んでくるといいます。
テレビボードが低いものであっても、テレビが凶器になります。

最低でも耐震マットなどを敷き、ドンと揺れたときは耐えられるくらいにしておきたいもの。

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ポニー

大型の家具がある場合は、高い位置に重いものを置かないことも大切です。
重さのあるものは下へ。

割れて危険なものは、耐震ラッチのついた扉のなかへ入れておきます。

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わが家の大型収納棚の扉は、スライド式になっています。

スライド式収納扉

このようなタイプであれば、大きな地震がきても飛び出てくるということがありません。
また、スライド扉が急な揺れで開いてしまわないよう、耐震ラッチがついているので飛び出てくることはありません。

ただ、収納棚自体が倒れる危険性はゼロではないので、揺れはじめたら家具から離れます。

こども部屋。タンスがたおれてきたら……

こどもの遊び部屋として使っている場所に、大きなタンスは置いていませんか?

タンス

以前のわが家には、画像のようなタンスがありました。
便利で使い勝手のよいタンスでしたが、震度7になると倒れる危険があります。

引き出しがドドッと飛び出してくることもあるかもしれません。
 
こどもが下敷きにならないよう壁に固定したり、あるいはタンスそのものをやめ、きちんと扉のあるクローゼットや押し入れ内に保管できるようにしておいたほうが無難です。

わが家は手放しました。

洗面所にも目を向けてみよう

洗面所は安全・・・ではないかもしれません。

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洗濯機の上のものが飛んでくる可能性もあります。
オープンラックが倒れることもありますよね。

軽い素材のものであれば、とっさに支えることもできるかもしれませんが、それはあまりにも危険な行為。

モノが落ちてきたらケガをしてしまいます。
上に置いている洗剤は、下におろしたほうが良さそうです。

しかし、赤ちゃんのいる家庭であれば、下に置いてしまうと違う心配も……。
その場合は、洗面台下の扉のなかに入れ、扉をあけられない工夫をしておくといいですね。

こども部屋の棚は?

わが家には、子どもたちが使う部屋を1つ用意しています。

大きな本棚

イケアのビリーという本棚。
2台あります。

壁にしっかりとネジで固定しているので、壁が崩れない限りたおれてくることはなさそうですが、ネジがゆるんでいないか、定期的に確認する必要があります。

震度7くらいになると、突っ張り棒タイプの耐震グッズだと安心できないと聞きました。

バタンと床までたおれてこないように、家具同士で支え合うような配置を取り入れてみるのもいいと思います。

わが家の避難場所は寝室

寝室には、ベッド以外のモノを極力置かないようにしています。

寝室

寝ているときがいちばん無防備です。
だからこそ、いちばん安全な場所にしておきたいもの。

テレビは家具に固定してあるので、飛んでくることはないにしろ、外れて倒れる危険性があります。

テレビのほうに頭は向けないように寝ています。

あとは、何もありません。
室内干し用の道具があるだけ。

ただ、エアコンがあるので、落ちてこないことを祈るばかりです。

それでも、わが家の部屋のなかでは、寝室がいちばん安全です。
大きな地震がおきたら、すぐさま寝室まで逃げ込むように考えています。

また寝室がもっとも安全な部屋なので、食料もいっしょに置いています。

寝室
マンション自体に備蓄品もありますので、おおむね3日分くらい備えています。
以前利用していた生協の宅配パルシステムは、3月頃に防災用品・備蓄食料の案内があります。
毎年見直すきっかけにもなります。

また、拙著「ゆるい片付け」にも書きましたが、ローリングストック法もおすすめ。

普段からストックになる食材を多めに買って備えておき、普段用にも使いながら備蓄していく方法です。

意外と動けない。だからモノは減らしておこう

それでも、大きな地震がきたら、すぐに身動きはできません。
これは、東日本大震災のときにわかりました。

あのときは沖合の地震だったので、大きな揺れがくるまで少し時間があったのにもかかわらず、とにかく状況を把握することで精一杯で、パソコン机の脚に長女を抱えてしがみつくことしかできませんでした。

近くに大きな本棚や食器棚がなかったのが幸い。

友人の家は、震度5でも食器が落ちてきて危険な状態になったそう。

地震が来ても、すぐに動けない。

そう頭にたたきこんで、どの部屋でも一定の安全を確保できるよう対策をしていく。

モノを減らせば家具も減らせます。
減らすということは、減災にもつながります。

モノを片付けて、どこにいても安全な部屋づくりをしていきましょう。

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この記事を書いた人

整理収納アドバイザー1級をもつ40代ブロガー
片付け方法やラクに過ごせる暮らし方について発信中。
コラム記事の執筆やコラボ、PRのご依頼はツイッターのDMにて承っております。

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