先日、長女とのやりとりで気づきがありました。
どう考えても、ちょっとばかり洋服がはみ出しているし、上に積み重ねて片付けているから、取り出しづらくなっている様子。
わたしは長女に、「もう少しきれいに片付けたら?」と言いました。
すると長女は、
え?きれいだよ!
と言い切ったのです。
小さな反抗なのか、それともちゃんとしてるよ!というアピールなのかわからないのですが。
やりとりは続きます。
きれいかきれいじゃないかの線引き
わたし
「きれいっていうのは取り出しやすい状態のことだと思うよ。洋服をきちんと揃えて入れたら?」
長女
「きれいだよ?きれいにいれてるよ?」
わたし
「うーん、でも洋服がぐちゃってなってて取り出しづらそうに見えるよ?」
長女
「べつに取り出しづらくないよ?大丈夫!」
ここまでやりとりしてきて、ハッと気づいたんです。
「きれい」っていう状態は、人それぞれで違う。
だから、きれいという言葉だけでは、抽象的すぎて伝わらない。
ついつい親がやってしまいがちな間違いかもしれません(苦笑)
わたしも、こどもたちの関わりの中で、日々気づかされることばかりです。
「もう少しきれいに片付けたら?」
もっときれいに片付けてほしいという気持ちから、つい口をついて出た言葉です。
しかし、長女にとってはきれいにしているつもり。
そもそも、きれいという言葉が抽象的で、お互いの「きれい」がズレています。
わたしにとって「きれい」は、きちんと揃えられ、いつでも取り出すやすい状態のこと。
でも、長女は、洋服がおさまっていて、じぶんが把握できていれば、それが「きれい」な状態だということ。
こうして書いてみると「きれいの基準は人によって違う」など、ごく当たり前のことのように感じます。
でも、きっと、対子どもに関しては、親の「きれい」を押し付けてしまい、片付いてる・片付いてないでケンカになってしまう親子もいるはず。
親子だけではなく、夫婦間でもありそうですよね。
人によって「きれい」の基準が違うから、家族で片付けに関する問題が勃発するのかもしれません。
片づけの促進は提案力で決まる
人に片付けを促すときは、きれいにして!片付けて!と曖昧な言葉で伝えるのではなく、このようにしたら良いと思うよ、という提案をしてみるのが良いかもしれませんね。
もちろん、提案をしたからといって、いや、わたしはこのほうがいいの!と言われたらそれまで。
そう言われると、実際カチンときたり、もっとわかってもらおうとアレコレ言葉をかけたくなるけれど、じぶんとこの子(夫や母、父)は違うのだ、人それぞれきれいの基準は違う、と割り切るのが得策。
できるなら、さらに一歩踏み込んで、子どもに合わせて、子どもができる範囲での「きれい」を実現してもらうため、最初にいっしょに片付けてみて、ものの配置を決める、収納方法のルール化を図る、などしていくと良いですね。
ゴールがわかれば曖昧な表現も避けられ、「この間決めたように片付けてごらん」と伝えるだけで、お互いの目的に向かって片付けを進めることができますよ。
子ども部屋の片付け祭りビフォーアフター。整理収納メソッドで、ここまで片付けることができました
これから春休みが始まります。
きっと、毎日子どもがいて、ほんと〜〜〜に大変!!っていうママ・パパが増えてきます。
片付けた、片付けてない、きれい、きれいじゃないでケンカにならないよう、いま一度、片付けのルール化、目的、ゴールを決めてみるのもおすすめです。
わたしも、子どもたちと相談して、模様替えも含めて、片付けのルール作りをしていこうと考えています。