いつか訪れる、お墓の問題。墓じまいを考えながら先祖への思いを馳せる。

墓

この休みに、お墓の話をしてきました。
 
墓
いつかだれしもにやってくる、お墓の問題。
親と、話していますか?
 
日本では、いまだに家制度が根強く、跡取り問題がある家庭も少なくないですよね。
 
たとえ、うちはサラリーマン家庭だから、跡取りなんて関係ないと思っていても、いずれ関係してくるのが、墓守りの問題です。
 

目次

新しい家の場合は、お墓を建てるかどうかを考えよう。

いわゆる新家(しんや)です。
新しい家とは、跡取りではない家、つまり多くは次男、三男(もしくは次女、三女)の家です。
 
その場合、お仏壇もお墓も、じぶんたちで建てる必要があります。
もちろん、親族で話し合って、先祖代々のお墓に入れてもらうこともできます。
 
お墓は維持管理とメンテナンスが必要です。
また、ほとんどの場合で永代供養ではあるものの、お寺によっては、管理費として年間数千円から数万円を納入する必要も出てきます。
 
新家であれば、じぶんたちのやりやすいように、子どもと話し合って決めることができますね。
 
最近では、墓守りがいないということから、墓じまいをする家庭も増えているそう。
管理ができなければ、いずれお墓は荒れ果ててしまいます。
 
わたしの実家は、手間がいらない納骨堂と呼ばれるものを利用しています。
 
納骨堂とは、お寺のなかにある、お墓のマンションのようなものです。
室内にあるので、お墓参りに行ってやることといえば、手をあわせることだけです。

納骨堂

新宿「四谷」の納骨堂さんより。



仕事が多忙であったり、遠方に住んでいて、お盆や年末年始にしかお参りできない家庭は、納骨堂が合っているのではないかな、と思います。

お墓を受け継ぐ。墓守りをするときに考えたいこと。

先日、義父母から、お墓の話がでました。
 
義父は三男なので、本来なら新家の流れ。
散骨や集合墓地などに入れば良いと考え、お墓を建てるつもりはなかったとのことでした。
 
しかし、状況が変わり、義父母が先祖代々のお墓を守ることになりました。
 
まずは山口に住んでいる義姉が墓の面倒を見るそうですが、いずれはわたしたち夫婦が墓守りをすることになります。
 
地元山口から遠く離れ、千葉に住んでいるわたしたち夫婦。
現実的に考えて、山口に戻ることはありません。
 
義父母や義姉の時点では、墓じまい、もしくは、墓の移転を考えることはありませんが、わたしたち夫婦は考えなくてはなりません。
 
お墓のメンテナンスのためだけに、山口まで帰省することはできないですし、わたしたちはよくても娘たちが大変です。
その役目を、娘たちに引き継がせるわけにはいきません。
 
先祖代々のお墓をいずれしまうと考えると気が重いですが、放置していて良いものではないので、真剣に考えていかないと、と思っています。
 
ですが、ひとつ、思うんです。
 
わたしは、父を19歳のときに亡くしました。
そのときから感じていることですが、手をあわせる場所がないと、気持ちに整理をつける場所がなく、辛く感じることもあるかもしれないと思っています。
 
葬儀や法事は、遺族が気持ちの整理をつけるために必要な儀式。
故人のためではなく、遺族のためにあるものだと、わたしは思っています。
 
新家で、お墓を建てない、散骨で済ませると決めた場合や、先祖代々の墓をしまって新たに建てない場合、遺族が手をあわせて故人を偲ぶ場所がなくなってしまうことになりますよね。
 
お墓というものが、どうしてずっと存在してきたのか。
 
そこをしっかりと考えていきたいですよね。
お墓って、いらないもの、なくても良いものなのでしょうか。
 
わたしは、せめて、お仏壇や、それに代わるもので、遺族の気持ちの整理がつけられるものを準備すると良いと思うので、しっかり考えて行動しようと思っています。

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この記事を書いた人

整理収納アドバイザー1級をもつ40代ブロガー
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