来客が多くても、モノが少なかった祖父母の家。
お盆なので、祖母の家へ行ってきました。
親戚つきあいの濃い家系ですが、祖母も高齢になり、集まることが負担になってきたようです。
盆・正月の親戚集合はなくなってしまいました。
とはいえ、各自で時間をみていくようにしています。
祖母の持ち物は、とても少ないです。
祖母が持たない暮らしになっている理由
以前は建築業を営んでいたので、自宅に作業場がありました。
工具や道具は多かったのですが、生活用品はいつも少なかったです。
孫が来るからとおもちゃが置いてあるわけでもなく、ただただ広い畳の間で遊んでいた記憶があります。
一度、家を解体しました。
祖父母だけで住むために、家を減築したのです。
そのときに、さらにものが減っていました。
いまは祖父が他界したので、さらにモノが減っています。
祖母は、買わない・持たない、そんな人。
年齢を重ねるごとに増えてしまいがちなものですが、祖母は年齢を重ねるごとに減らせる人だったんだなぁと、あらためて気づきました。
小さな平屋ですが、ものはとても少なく、祖母が普段使うモノしか置いてありません。
祖母のくちから「片付ける」という言葉を使っているのを聞いたことがないので、もとから持たないようにしていたんでしょうね。
そういえば、わたしたちが訪ねていっても、なにかしら動いています。
コップも使い終わったハシから片付けて、ゴミもすぐに捨てています。
足が悪いので、まわりに任せてゆっくりすればいいのにと思うのですが、動いていないと気が済まないようです(苦笑)
普段から片付けるという意識がないのは、いつも「すぐに片付けている」からかもしれません。
手元にあるもので暮らす知恵を持つこと
祖母の買わない生活が続いている理由は、物欲がないこと、そして、手元にあるモノで工夫して暮らせるようにしていることにあるんでしょうね。
便利なものって、世の中にたくさんありますが、工夫をすることで持たなくて済むものだっていくらでもあるはずです。
電子レンジすらない祖母の家。
食べるたびに、お鍋であたためてご飯をいただいています。
祖母は、ミニマリスト。
もうすぐ83歳。
体が動く限りは、じぶんでやると決めているようです。
いつまでも元気でいてもらいたいものです。