家族のものを片付けるということ。夫の拒否反応から考えた「暮らし方の違い」のこと

ミニマリスト

あんなに洋服をたくさんもっていた夫ですが、いまは、夫自身がミニマリスト化してきています。
 
ミニマリスト
夫の帰省時の荷物です。
以前はいちばんの衣装持ちでしたが、いまは、いちばん少なくなってるかもしれません。
トランク1つの荷物でいけそうなくらいの、ちょっとしたミニマリストへ。
 
いまでこそミニマリスト化している夫ですが、わたしが片付け始めた頃は、ものを手放すことにかなり拒否反応を示していたんです。

目次

片付けは暮らし方の再構築。

わたしが片付けはじめたきっかけは、こんまりさん。
こんまりさんは、ときめきを大切にして「残すモノ」を決める片付け祭りを提唱されている方です。
 

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ずいぶん前に、こんまりさんが、とあるご家庭におもむき、そこでの片付け中の様子が放送されていました。
 
そのとき、ご家族の旦那さんが、「捨てる」ことに抵抗感をあらわにし、「ただ捨てるのは嫌いなんだ」とまでおっしゃっている場面がありました。
 
タオルでも、とことんまで使ってこそだ、と。
使ってないから捨てるというのはもったいないし、そういうのは嫌いだからしたくない、と。
 
実は、わたし自身も、断捨離ブームがきたときは、ものすごく嫌だなって感じていたタイプです。
なんでもかんでも捨てて、使い切ってからでいいじゃん! と。
 
だけど、じぶん自身が片付けはじめ、また、整理収納アドバイザーを受講してから、
 
片付けは、暮らし方の再構築にすぎない。
 
と思うようになったんです。
だから、いまでは割り切って使ってないものは家から出す、という作業をしています。

もちろん、ただ捨てるのはやっぱりいまでも苦手なので、できるだけ中古ショップにもっていったり、もらってくれる方を探したり、寄付をしたり、いろんな活用方法を取っています。

話を戻しますが、その旦那様に、こんまりさんは、どういう暮らし方がしたいのかが大事だと、伝えてらっしゃいました。

暮らし方は、家族それぞれで大きく違う。

暮らし方。
これについて考えてみると、家族それぞれ、個人でも違いがあると思います。
 
まず、夫婦でもライフスタイルが違いますよね。
専業主婦、兼業主婦、サラリーマン、学生、乳幼児のいる家庭、ペットのいる家庭・・・属性が違えば、暮らし方も変わりますし、1日のタイムスケジュールも変わってきます。
 
とすると、理想とする暮らし方も違ってきますよね。
 
見ている方向がバラバラなのですから、部屋もなかなか片付かない。
片付けが進まない。
 
同じ専業主婦という属性でも、時間がなくて買い物にストレスを感じる方は、ストックを多く必要とするかもしれません。
 
でも、時間があまりないからこそ、モノは必要最低限あればいいと思っている方もいるかもしれません。
 
同じ属性にあっても、視点が違うことだってあるもの。
ストレスを感じるところが違えば、考え方も違ってきます。
 
考え方の違いは、暮らし方の違いに出てきます。
 
モノを捨てることばかりが断捨離や片付けでフォーカスされがちですが、片付けの本質は、どう暮らしていきたいのか、というのがとっても大事だということ、なんです。

それでもモノは増えていく。

モノを使い切るって大事なことだと思います。
だれだって、ボロボロになるまで使い込んだあとに捨てたいと思いますし、まだまだ使えるのに捨てるのは、「もったいない」と思うはずです。
 
しかし、入ってくるモノの量が多く、出て行く量が少なければ、一向にモノは減りません。
ストックのために、収納グッズを買い足したり、入らないから床に積み上げたり。
 
わが家もまさしくこの状態でした。
モノが増えるから収納を買い、それでも入らないから溢れ出ていて。

汚部屋

3LDKのマンションの1部屋は、数年もの間、汚部屋と呼ばれている始末。
どこかで区切りをつけないと、もうモノを置く場所はありません。
 
汚部屋

この状態を続けてしまえば、家具やモノであふれて、人がくつろぐ場所がなくなってしまいます。
 
それに嫌気がさしたわたしは、片付けはじめました。
捨てること、断捨離に拒否反応はあったものの、モノを捨てなければ、くつろげる空間が手に入らないとわかったからです。
 
これ以上、モノが増えたらたまらない。
 
家のことを管理しているのは、当時専業主婦であったわたしです。
わたしが管理しているのだから、毎日毎日片付けでイライラしたくなかったわけです。
 
もううんざりだ!
掃除に時間をかけたくない!
いい加減、汚部屋をなくしたい!
モノを減らして、すっきり暮らしたい!!!

 
だったら、もうモノを減らすしかない。
使い切る前に次がやってくるんだから、一度思い切り手放さないと、もう、無理だ!・・・と。
そして、トドメの引越し屋さんの「モノが多い」というひと言・・・。
 
そこから、モノと向き合って、暮らし方の再構築をはじめました。
 
冒頭にも書きましたが、当時、夫はわたしの片付けに、かなりの拒否反応を示していました。

片付けは押し付けない。暮らし方は違うのだと心得よう。

どうして拒否反応を示していたのか。
それは、
 
夫のモノまで片付けようとしていたから。
 
ただそれだけです。
わたしが片付けているのだから、あなたもモノを減らしなさいよ、ときたわけですね(苦笑)
 
だけど、暮らし方が違う、見ている方向、考え方が違う限り、モノとの向き合い方もまた違ってくるわけで。
 
じぶんの考えや片付け、暮らし方を家族に押し付けてはいけないんです。
家族とは、共存できる方法を考えなくてはいけませんよね。
 
ほんとうは夫にもモノを減らして欲しかったのですが、あまりにも拒否反応を示すので、あきらめて、じぶんのモノを先に片付けることにしました。
 
洋服は7割減らして、スッキリクローゼットになりました。
 
キッチン、収納庫、本、おもちゃ、使わなくなった裁縫用品・・・夫のモノ以外をどんどん片付けていきました。
 
収納庫

かなりすっきりしてきた頃、少しずつ、夫が協力してくれるようになったんです。
どういう心境の変化かわかりませんが、片付けはじめたら、積極的に手伝ってくれるようになりました。
 
そして、とうとうじぶんから、片付けるといって、断捨離をはじめてしまったんです。
 
こんまり流片付け術で夫の洋服をときめきチェック!祭り後は、ゆとりのタンス。

半径1メートルの片付けから始めよう。

先日手放したダイニングテーブルも、ごっそりとモノを捨てた子どもの勉強部屋の片付けも、夫が言い出したことなんです。
 
とうとう、わたしよりも潔くモノを手放していくようになりました。
おそろしい変化です。
 
次は何を手放そうと言い出すか、逆にヒヤヒヤするくらいですね・・・。
 
夫の持ち物、いまはここだけに収まっています。
 
夫の洋服を上段で管理

夫は、押入れ収納の上半分があれば、暮らせるみたいです(苦笑)
 
もし、いまパートナーが片付けなくてイライラしてる方がいたら……。
 
いったん、あきらめましょう(笑)
あなたの半径1メートルだけ、片付けてください。

 
じぶんのモノだけでもすっきりすればいいんです。
洋服からはじめ、普段じぶんが管理している食器や雑貨類を減らしたり、子どものおもちゃを減らしたり。
 
パートナーが持っているモノ、管理しているモノ以外を片付けていくといいですよ。
そのほうが、いらない夫婦ケンカもせずに済みますしね!(うちも夫婦ゲンカ、しましたよー!)
 
片付けは、いずれ伝染します。
わたしが片付けることで、わたしの家族だけじゃなく、もしかすると、このブログを読んだ方が、共感して片付けてくれているかもしれません。
 
暮らし方の違い、考え方に違いがあり、最初は拒否されるものだと思ってやっていきましょう♪
 
そして、片付けるときには、家族の暮らし方や考え方に違いがあるものだという前提をもって、片付けを始めてみてくださいね。
尊重する姿勢が、理解も生みます。
 
数年かかるかもしれません。
だけど、いずれ、みんなが片付いた部屋の心地よさに気づき、もっともっと片付いた部屋になっていくはずですから。

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この記事を書いた人

整理収納アドバイザー1級をもつ40代ブロガー
片付け方法やラクに過ごせる暮らし方について発信中。
コラム記事の執筆やコラボ、PRのご依頼はツイッターのDMにて承っております。

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